コロナ渦で貸店舗数は増加した?「上手な貸店舗の探し方」ポイントは3つ!
大規模・大型店舗は閉店し、今も一部空室中!
小規模・小型店舗は閉店してもすぐに申し込みあり!
結果、貸店舗数は減少傾向で、今は品不足気味かもしれません・・・。
はじまりは2020年春。
2020年春、新型コロナウイルスの影響で、閉店した店舗の情報が増えはじめました。
それ以降、長引く営業制限で、数多くの飲食店が打撃を受け、次々と閉店・・・。
大規模・大型店舗も、小規模・小型店舗も閉店
大規模・大型店舗に出店している大手法人は次々と撤退を判断されました。
家賃100万200万またはそれ以上という大規模・大型の空店舗がゴロゴロ増え、2021年12月の時点で、その一部は今も空室が継続しています。
小規模・小型店舗の方は、閉店になった店舗はありました。
しかし、貸店舗募集を行うとすぐ新しいテナントで申込・成約となり、工事完了次第、売り上げを作るべく、すぐにオープン。
「え?新型コロナウイルスの影響で、街に閉店した貸店舗が増えてるんじゃないの?」
と思いますよね。
好立地な物件に空きが出て
『いまこそ、そんな場所に出店できるチャンスかも!』
と期待されたりもして。
みなさんのイメージは
「ねばって、耐えて、営業を続けた店舗がとうとうギブアップ…。」
「そして解約が増え、街には空室の貸店舗がゴロゴロ…。」
ではないですか?
しかし、実のところ、そういうケースには至っておりません。
まわりが思うほどバタバタ閉店してはいないのです。
なぜなら、店舗を契約しているテナントさんがお店の継続に尽力され、
- 補助金を申請する。
- テイクアウトを主力に営業方針を見直す。
- 大家さんに支払いに関して相談する。
- etc.
など様々な方法で、店舗の継続に努力と工夫されたためです。
閉店回避のため、本当に頑張り続けています。
大家さんの方は・・・
一方、大家さん側ですが、2020年春夏のころは、
「この先どうなってしまうのか。」
「家賃収入が途絶えてしまうと困る。」
「今のテナントが退去してしまったら、いつ次の借り手がつくのか。」
と不安がられている様子でした。
しかし2021年秋冬になると、だいぶ落ち着かれてた様子です。
やっぱり好立地は強い
冒頭、大規模・大型店舗は閉店が増加し、今も空室が継続しているとお伝えしました。
しかし好立地な物件に関しては、閉店があっても入れ替わりが展開中です。
家賃が数百万円でも、です。
小規模・小型店舗は、コロナ渦にかかわらず、好立地にかかわらず、入れ替わっています。
2021年後半はさらに積極的な出店が進んだため、空室店舗が余るどころか、期待するほど多く残っていません。
むしろ
「これしかないの?」
「全然少ない。」
「足りないよ。」
という印象です。
上手な貸店舗の探し方 ポイントは3つ!
新型コロナウイルスが落ち着き、今後の経済の回復に期待して、そろそろ出店しようかなと考えている出店希望者のみなさんへ、店舗を専門に扱っている不動産会社スタッフからアドバイスです。
気になる貸店舗を見つけたら、すぐに不動産会社にコンタクトを取る!
「まだ空室か」
「申込は入ってないか」
「もう成約してないか」
など、最新の情報を不動産会社に確認しましょう。
すぐに申込む!
「この店舗ならいける!」と思ったら、すぐに申込!
というつもりで、気合を入れて内見(ないけん)に向かってください。
交渉は不利になると覚悟!
「いい!」と思った物件は誰もが気に入ります。
交渉は控えて申込みをするのが断然おすすめです。
交渉の多い申込者と、交渉一切なしの申込者でどちらが優位かは一目瞭然。
だいぶ気持ちが落ち着かれた大家さんは、以前より弱気ではなくなりました。
交渉は極力少なく、なるべく控えめに。
無ければ尚良し!です。
でも、もしどうしても交渉したいのであれば、不動産会社の営業さんに
「これがこうなったらありがたいなぁ」
「あくまでも希望として、交渉お願いします」
と、そっと交渉内容を伝えてみる感じが良いでしょう。
同時に申し込みを入れているライバルの様子を探りつ、営業さんが駆け引きしてくれます。
やっぱり貸店舗探しは時間の勝負!そして熱意を!
新型コロナウイルス流行の以前から、理想通りまたは理想に近い貸店舗を見つけることはハードルが高いものでした。
それが今の貸店舗市場は、コロナ渦ではありますが、新型コロナウイルス流行の以前の状態に戻ったかのような雰囲気になりつつあります。
良さそう!と思える物件は誰が見ても魅力的です。
「今はコロナ渦だからそう簡単に決まらないだろう」
と、お気に入りに登録してのんびり構えていると、あっという間に誰かの手にわたり、貸店舗情報が消えてしまいます。
店舗さがしの基本にかえり、ちょっと大げさかもしれませんが、即行動・即判断は我なり!というくらいの気持ちで内見に挑んでください。
商売への熱意を彷彿させつつ貸店舗探しに挑めば、不動産会社の営業さんもその熱意を受け取り、管理会社や大家さんに熱く交渉してくれることでしょう。
以上、20021年を越え、2022年の初めにおいての、貸店舗の市場・動向と、出店希望の方へのアドバイスでした。
東京23区を中心に貸店舗専門で活動している不動産会社のスタッフとして、毎日お店をご紹介しながら実感していることですので、リアルな声とご理解頂けると幸いです。
〈補足〉
ここでいう小規模・小型店舗の定義は、個人や数人で出店しやすい30坪前後、家賃50万円以下までをイメージしています。
大規模・大型店舗の定義は、中型店舗を含めた50万円以上をイメージしています。